山立会が生産する、山で育ち、山を育てる羊【YDラム】

工場型畜産が主体となっている現在、里山を活性化させ、動物に優しい
持続型放牧畜産を目指して生産しています。
◆やまだち牧場の羊
顔と手足が黒く毛が白い、肉用種のサフォーク種を用いています。
他の品種よりも体が大きく、放牧地で駆け回ることで健康的な赤身肉が生産できます。
羊のお肉を生産している牧場を見たことはありますか?
大体の方は「ない」と答えるのではないでしょうか。
それもそのはず。
国内における羊農家はほんのわずかで、それを本州にまで絞るとその数はさらに減ります。
我々は、日本の山々に広がりゆく耕作放棄地の再活性のためにひつじ生産という手段を行えないかと模索する、羊協議会から羊事業を引き継ぎ、
白山麓の里山にある耕作放棄地にてひつじの放牧飼養を始めました。
ここでの羊たちは、好きな時に野草を食べ、流れる小川の雪解け水を飲んで育ちます。
こうして自由に生きることのできる家畜は限られていることをご存じでしょうか。
つなぎ飼い、ストール飼い、バタリーケージなどといった行動を制御する飼育の仕方が一般的だからです。
これが悪いと断言したいのかというとそうではありません。
日本は農地として利用できる土地が少ない、農業の後継者が年々減っている、労力の割りに合わない収益、
たくさん問題を抱えています。
これを全部動物の自由な生き方に変えろって言っても無理難題ですよね。
労働量は上がり、大量生産も不可能です。
でも、本当に「仕方ない」ですませていい問題でしょうか。
私たちは、私たちのひつじ生産の現場をみてもらい、皆さんにこういう飼い方もあることを広く知っていただきたいと思っています。
世界ではこのアニマルウェルフェア(動物福祉)問題をはじめ、SDGsなども意識され始めています。
耕作放棄地の増加、輸入飼料の危機、本当にあげたらキリがないほど問題がたくさんあります。
これからの畜産の在り方について、消費者の方と一緒に考えていきたい。
そしてのびのびと育った我々のひつじのお肉、『YDラム』を召し上がっていただきたいです。